下地処理の種類(防水工事)について
高圧洗浄・高圧水洗
比較的面積の大きいほとんどの部位に有効で、旧防水層に付着している汚れを除去する為の工程です。
10Mpa~15Mpaの強い圧力によって噴射される水により、苔やほこりなどを洗い流します。
確実に洗浄されないと将来、接着不良等をおこし、防水層の性能が著しく低下してしまいます。
既存防水層撤去
環境等の配慮から、既存の防水層を残して新規防水層をつくる、かぶせ工法が主流となっていますが、下地の劣化具合や工法の種類によって、撤去の度合いが変わってきます。
本来撤去しなければならない個所をそのままにして新規施工をしますと、漏水を引き起こす可能性が高くなります。
撤去・非撤去の診断は防水施工管理技術者等の有資格者が行うのが賢明です。
ケレン・清掃
防水層を撤去した場合、ただ撤去するだけではなく、その後のケレンが肝心です。
新規防水層をつくると、見えなくなる部分ですので、適当に作業しがちですが、下地がでるまで、スクレパー等でのケレンが必要です。
端末まできちんと手を入れなければなりません。
樹脂ノロ引き
下地が荒れている場合や、新旧防水層の相性によってはセメントと樹脂と水を混ぜ合わせた樹脂ノロ(ポリマーセメントペースト)を下地に塗布する必要があります。
下地の状態によって樹脂ノロに硅砂を混合した樹脂モルタル(ポリマーセメントモルタル)で下地調整をします。